離乳食が始まると、「うちの子はちゃんと栄養とれているのかな?」、「おやつはどうしたらいいのかな?」と気になりますよね?
私は管理栄養士として働きながら小学生の娘2人の子育てをしています。管理栄養士やママとしての知識や経験を生かして、皆さんのお悩み解決します!
うちの子どもたちには、何歳からおやつあげたかな~?
そこでこの記事では、子育て中のママ向けに赤ちゃんのおやつの必要性や月齢ごとのおやつの考え方、注意すべきポイント、手作りレシピをご紹介します。
この記事を読めば、赤ちゃんの成長に合わせたおやつの考え方が分かり、楽しい子育てができるようになります!
それでは、一緒に学びましょう!
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【おやつが必要な理由】食事や授乳でとりきれない栄養を補うため
おやつが必要な理由
赤ちゃんにおやつが必要な理由は、食事や授乳でとりきれない栄養を補うためです。
その理由は、赤ちゃんは消化吸収力が未熟で、1度に食べられる量が限られているからです。そのため、3回の食事や授乳だけでは必要な量がとりきれません。
赤ちゃんは新陳代謝が活発で汗をかきやすいため、水分補給も必要。(甘くない飲みもの)
たとえば、3回の食事以外には、朝食と昼食の間(10時ごろ)に水分補給、昼食と夕食の間(15時ごろ)におやつ+水分補給が一般的です。
ちなみに、おやつは「赤ちゃんの第4の食事」といわれるくらい重要。
つまり赤ちゃんのおやつは、食事や授乳でとりきれない栄養を補うために非常に重要です。
赤ちゃんのおやつはいつから必要?
おやつが毎日規則的に必要になるのは、離乳食が完了した1歳〜1歳半頃からです。
なぜなら1歳~1歳半頃になると、成長や活動するために必要な栄養やエネルギーの大部分を、食事や授乳以外でとれるようになるからです。
具体的には、3回の食事が定着する以前の生後7か月ごろから時々、少量を「お楽しみ」程度にあげ始めるのが良いです。
離乳食が3回になる生後11か月ころからは、2回目と3回目の離乳食の間(15時ごろ)におやつをあげるのがおすすめ!
離乳食が完了した1歳~1歳半頃からは、毎日規則正しくおやつが必要になります。
おやつは食べる練習に最適!
赤ちゃんのおやつは、自分の手でつかんで口に運ぶという「上手に食べる練習」に最適です。
その理由は、手づかみ食べは、目・手・口の協調運動を促すからです。
食物を「食べる」という、食物を認識してから口に運び、取り込んで咀嚼(そしゃく)して飲みこむまでの体の機能は、生まれながらに持っているものではなく、機能発達によって獲得するものなの♪
えー!!
勝手に食べられるようになるんじゃないのー???
そうなの‼だから練習が大事なの♪
少しずつ何度も何度も
食べ方を見せてあげたり、声をかけたり、教えてあげると、
脳が刺激されて、どうやって食べるか覚えていくの。
良く噛むことも脳への刺激になるよ♪
なるほど!!
少しずつの積み重ねが大事なんだね。
手づかみ食べを繰り返していくと、刺激が脳に伝わり、手や指のコントロールが上手になり、スプーンやフォークなどをスムーズに使えるようになります。
また、自分の口に合った一口の量を覚えることで、詰め込みすぎや丸のみの予防にもつながります。
よって、赤ちゃんのおやつは上手に食べる練習に最適なのです。
おやつは食べる楽しみを覚える
おやつの時間は、親子のコミュニケーションの機会としても貴重な時間です。
なぜなら、おいしいものをみんなで一緒に食べると、自然と笑顔になり幸せな気持ちになるからです。
たとえば、食事の時間は「あそび食べ」や「むら食い」があり、きちんと食べさせるために赤ちゃんとの戦いが多い。
しかし、おやつの時間は赤ちゃんもママ・パパも食事の時間よりもリラックスできます。
美味しいもの食べると、幸せな気持ちになるよね~
だから、親子が笑顔でコミュニケーションできるおやつの時間は貴重なのです。
【月齢ごと】赤ちゃんのおやつの考え方
離乳食初期(生後5~6か月)は、おやつの必要なし!
離乳食初期には、おやつは必要ありません。
母乳やミルクをきちんと飲んでいれば栄養不足の心配はありません。
離乳食を食べなくても問題ありません。離乳食から栄養をとろうと考えるよりも、離乳食を楽しいを思える環境づくりが大切。
まだ赤ちゃんは唇を閉じるのが苦手。離乳食を口に入れてもすぐにこぼれてしまいますが、うまく食べられなくても口から食物を食べる練習です。口の機能を発達させるためにあせらず根気よくあげます。
食べさせ方のポイントは
スプーンの先に食べ物を置き、赤ちゃんの下唇にのせ、上唇で食べ物を取り込むのを待ちます。取り込んだ後、スプーンをやさしく引き抜いてあげましょう。
離乳食中期(生後7~8か月)は、おやつがなくても問題なし!
離乳食中期には、おやつは食べなくても問題ありません。
主な栄養源は、母乳やミルクです。1日2回の離乳食からとれる栄養も大切になってきます。
おすわりができるようになり、両手が自由に使えるようになるタイミング。食器や離乳食に手を伸ばすことが増えてきます。
お皿ひっくり返して、テーブルがぐちゃぐちゃになったのを思い出した(笑)
おやつを食べさせたい場合には、消化吸収が良いものや手づかみで食べる練習ができるものがおすすめ!
離乳食後期(生後9~11か月)は、おやつ必須ではない!
離乳食後期には、おやつは必ずとる必要はありません。
主な栄養源が母乳やミルクから離乳食へ移ります。
1日3回の離乳食をきちんととることが大切!
まずは食事が基本ね!
離乳食・母乳やミルクだけでは栄養が不足していそうな場合や、離乳食をあまり食べてくれないときは、おやつをあげます。
おやつは、手づかみ食べの練習になるものがおすすめ!
また、外出時におやつがあると、機嫌が悪くなったときに便利です。
離乳食完了期(1歳~1歳半)は、おやつが必要!
離乳食完了期には、おやつは必要です!
栄養の大部分を食事からとれるようになる時期。ただ、1度にたくさん食べられないため、1~2回のおやつで必要なエネルギーや栄養素を補給します。
1歳だと1日あたり100kcal程度が目安。午前は牛乳、午後はおにぎりと麦茶などの組み合わせが良いでしょう。
パンやおにぎりなどの炭水化物や、チーズやヨーグルトなどのたんぱく質がおすすめです!
食事まで2時間はあけるように、おやつで必要な栄養を補給しましょう。
おやつを与える際の注意点5つ
赤ちゃんにおやつを与える際の注意すべき点は5つあります。
のどに詰まらないように見守る
赤ちゃんがおやつを食べるときには、必ず大人が付き添う。
赤ちゃんが口に詰め込みすぎたり、丸飲みしたりする可能性があります。
特に市販のお菓子は、なめて溶けるようにできているので、細かく割って与えると吸い込んで詰まってしまう。
必ず大人が見守ることが大切です。
湯冷ましや麦茶と一緒に
赤ちゃんがおやつを食べる際には、飲み物も一緒にあげます。
赤ちゃんは新陳代謝が活発で汗をかきやすいため、湯冷ましや麦茶での水分補給が大切です。
虫歯になる可能性や、食事量が減ってしまう可能性があるため、甘い飲み物はNGです。
1歳過ぎたら、牛乳でもOKです。(アレルギーがなければ)
おやつをあげる時には、湯冷ましや麦茶での水分補給が重要!
はちみつに注意!
1歳未満の赤ちゃんには、はちみつを与えてはいけません。
はちみつを食べることによって乳児ボツリヌス症にかかり、最悪の場合、命を落としてしまうリスクがあります。
ボツリヌス菌は熱に強く通常の加熱や調理では死なないため、はちみつ入りの飲料・お菓子などの食品も与えてはいけません。
はちみつが使われたおやつは、1歳を過ぎてから様子を見ながら与えていきます。
食べすぎ注意!
おやつを食べすぎると、離乳食を食べなくなってしまいます。
おやつの時間を決めて、ダラダラ食いしないようにします。
お気に入りの小皿に1杯分など、あらかじめ食べる量を決めておくことが大切!
好きなだけ食べさせるのはNGで、食べ過ぎに注意です。
食物アレルギーに気を付ける!
初めての食材は、1つずつ与えます。
さらに、医療機関があいている平日の午前中に与えるとよいでしょう。
食材は、食物アレルギーとなりにくい人参や大根などの根菜類からスタートすると安心!
食物アレルギーが不安な場合は、平日の午前中に1つずつの食材からはじめましょう。
おすすめ手作りおやつレシピ2選+1
マカロニきな粉
★材料(子ども1人分)
・マカロニ 17g
・きな粉 4g
・砂糖 4g
★作り方
1.マカロニをゆでる。
2.少しさます。
3.きな粉と砂糖を半量まぶす。
4.食べる前に、残りのきな粉と砂糖をかけて完成!
簡単だね!パパでもできそう!
★栄養成分
エネルギー88kcal たんぱく質3.5g 脂質1.3g カルシウム10mg 鉄分0.5mg 食塩0.0g ビタミンB1 0.03mg ビタミンB2 0.02mg
オレンジスコーン
★材料(子ども1人分)
・ホットケーキミックス 20g
・バター 3.2g
・ヨーグルト 4.8g
・マーマレード 3.2g
★作り方
1.ホットケーキミックスにバターを入れ、両指先ですり合わせてパン粉状にする。
2.そこに、ヨーグルトとマーマレードを入れ、まとまるまで混ぜる。
3.好きな形に整えて、180℃に温めたオーブンで約20分焼く。
★栄養成分
エネルギー132kcal たんぱく質2.2g 脂質3.8g カルシウム8mg 鉄分0.0mg 食塩0.1g
+1(牛乳)
★栄養成分(150mg)
エネルギー92kcal たんぱく質5g 脂質5.7g カルシウム165mg 鉄分0.0mg 食塩0.2g ビタミンB1 0.06mg ビタミンB2 0.23mg
おすすめ市販のおやつ4選
【亀田製菓】ハイハイン(生後7か月頃~)
ハイハイン…国産米100%使用の優しいおやつです。手づかみ食べに最適。とける食感のみならず、アレルギー特定原材料(27品目)・香料・着色料・保存料不使用で安心して食べられる商品です。
【栗山米菓】アンパンマンのベビーせんべい (生後7か月頃~)
アンパンマンのベビーせんべい…フラクトオリゴ糖を配合した消化吸収の良いおせんべいです。手づかみ食べに最適。国産米を100%使用した乳児用規格適用食品です。
【森永製菓】マンナビスケット(生後9か月頃~)
マンナビスケット…くちどけの優しいビスケットです。カルシウムや鉄分が配合されている栄養機能食品。子供も大人も楽しめます。
【和光堂】赤ちゃんのやさしいホットケーキミックス プレーン(生後9か月頃~)
赤ちゃんのやさしいホットケーキミックス プレーン…水を足すだけで簡単に調理できる赤ちゃんのためのホットケーキミックスです。麦芽糖の素朴な甘みがあり、鉄・カルシウムがたっぷり。着色料・香料不使用です。
まとめ
おやつは、赤ちゃんの発育発達において欠かせない重要なものです。
また、赤ちゃんの成長とともにおやつとの接し方が変わってきます。
赤ちゃんにおやつを与えはじめる際にはいくつか注意することがあります。
本記事では、赤ちゃんのおやつに「おすすめの手作りおやつレシピ2選+1」をご紹介しました。
赤ちゃんにおやつを与えたいけど、手作りする時間がないときは市販のおやつを与えましょう!
時間と心に余裕がある時に、赤ちゃんのためにぜひおやつを手作りしてみて下さい!
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以上、マルちゃんでした!